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マーチンさんの作者ニュース
『異常性愛』 第三十章 -潤む瞳- 完全更新 と昔話
こんばんはマーチンです。
『異常性愛』第三十章 フェーズⅢまで完全更新いたしました。
サブタイトルは -潤む瞳- としました。
昔話をひとつ。
私はとあるサッカーチームのコーチをしていたことがありました。
ボランティアでやっていたのですが、小学生と中学生を教えていました。
身体を鈍らせたくなかったので、子供達に混ざりサッカーで汗を流すことが週末の楽しみでした。
上手な子が多くて強いチームでしたが、私は勝つことよりも楽しむ事を主題に置いてましたので、試合の際には子供達全員をピッチに立たせました。
全員を試合に出すのにはもうひとつ理由がありました。
レギュラーやスタメンを決めるのは私ですが、選ばれなかった子供達の落胆は見ていて辛いものです。
でも私は朝から選らばれていない子供達と顔を合わせます。
¨キミは今日の試合には使わない¨
それを知っているのは私だけです。その子は知りません。
試合直前までスタメンの発表はしませんから、その子はそのとき初めて出られないことを知るのです。
私は朝 子供達と顔を合わせてから、スタメン発表までの時間が大嫌いでした。
その子が悲しむことを予め私は知っているからです。
知らないのは子供達だけなのです。
ある時、熱心な親御さんからクレームが来ました。
下手な子供を使うなと。
私はひっくり返りそうになりましたが、気持ちは解りました。
その親御さんのお子さんは上手な子でした。
ともあれ私は方針を変えず全員を使って試合に負けました。
またクレームです。
それでも私は何度負けても全員を出しました。
クレームなど気にしませんでしたが、そのうち出来の悪いコーチだということになり、私はチームを離れました。
その後チームは勝ち続けたのですが、子供達の半数がサッカーを辞めました。
一部の大人が子供達の楽しみを奪った訳です。
可愛そうだなと思いましたが、私は気にしませんでした。
サッカーよりも楽しいことがあるかもしれないからです。
子供によってはそれが新しいスポーツや友達と出会うきっかけになるかもしれない。
ただ私がコーチをしている間はサッカーの楽しさや負ける悔しさを教えたかったですし、仲間を思いやる気持ちを育ててあげたかった、というだけです。
第三十章を書くに当たって思い出した話です。
御一読ください。
有難うございました。
マーチン
『異常性愛』第三十章 フェーズⅢまで完全更新いたしました。
サブタイトルは -潤む瞳- としました。
昔話をひとつ。
私はとあるサッカーチームのコーチをしていたことがありました。
ボランティアでやっていたのですが、小学生と中学生を教えていました。
身体を鈍らせたくなかったので、子供達に混ざりサッカーで汗を流すことが週末の楽しみでした。
上手な子が多くて強いチームでしたが、私は勝つことよりも楽しむ事を主題に置いてましたので、試合の際には子供達全員をピッチに立たせました。
全員を試合に出すのにはもうひとつ理由がありました。
レギュラーやスタメンを決めるのは私ですが、選ばれなかった子供達の落胆は見ていて辛いものです。
でも私は朝から選らばれていない子供達と顔を合わせます。
¨キミは今日の試合には使わない¨
それを知っているのは私だけです。その子は知りません。
試合直前までスタメンの発表はしませんから、その子はそのとき初めて出られないことを知るのです。
私は朝 子供達と顔を合わせてから、スタメン発表までの時間が大嫌いでした。
その子が悲しむことを予め私は知っているからです。
知らないのは子供達だけなのです。
ある時、熱心な親御さんからクレームが来ました。
下手な子供を使うなと。
私はひっくり返りそうになりましたが、気持ちは解りました。
その親御さんのお子さんは上手な子でした。
ともあれ私は方針を変えず全員を使って試合に負けました。
またクレームです。
それでも私は何度負けても全員を出しました。
クレームなど気にしませんでしたが、そのうち出来の悪いコーチだということになり、私はチームを離れました。
その後チームは勝ち続けたのですが、子供達の半数がサッカーを辞めました。
一部の大人が子供達の楽しみを奪った訳です。
可愛そうだなと思いましたが、私は気にしませんでした。
サッカーよりも楽しいことがあるかもしれないからです。
子供によってはそれが新しいスポーツや友達と出会うきっかけになるかもしれない。
ただ私がコーチをしている間はサッカーの楽しさや負ける悔しさを教えたかったですし、仲間を思いやる気持ちを育ててあげたかった、というだけです。
第三十章を書くに当たって思い出した話です。
御一読ください。
有難うございました。
マーチン
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