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マーチンさんの作者ニュース
異常性愛 第三十一章 -羽化- を更新いたします。
こんばんはマーチンです。
『異常性愛』御愛読ありがとうございます。
第三十一章を更新いたします。
タイトルは 羽化 です。
『昆虫が幼虫または蛹(さなぎ)から変態して成虫になること』です。
また『人間に羽が生え,空中を飛べる仙人となること。』ともあります。
私は虫が大嫌いで、家の中に虫が出ようものなら妻を呼び追い払ってもらいます。
それぐらい相性の悪い私と虫ですが、幼虫からサナギになり成虫に変わる段階で、実は奇跡とも言える大変身が起こっています。
サナギの中は液体なのだそうです。
そぞろ寒くなるような話ですが、幼虫という状態を躊躇なく捨てさり、完全な液体となって成虫に再構成されるのだそうです。
理由があってそうなっているのでしょうが、全く別物として生まれ変わるという点においては羨ましく思うことがあります。
幼虫の時の記憶などはどうなっているんでしょうか?
もし記憶があったとしたら、その液体の中に幼虫の頃の記憶が溶け込んでいるということになりますね。
記憶というのは時に厄介なものです。
その記憶に苛まれ何もできなくなってしまうことがあります。
ですからなくなってしまえば楽な場合もあります。
私の場合、すごく多いです。
不幸な出来事や失恋、失敗、恥、これが記憶からなくなるとほんとに楽になるなぁと思うのです。
ところがこういう事ほど色濃く残っていて心を縮ませます。
ですがこの嫌な記憶があるからこそ、なんとか生きながらえているように思います。
二度と同じ思いをしたくない、あんな痛い目に会いたくない、あのやり方はしんどい、という風に失敗や恥を回避する為に、悪い記憶というのはどうしても必要なんだと思います。
でないと何度も痛い目に会いますから。
成虫になった虫達が地を這う幼虫を見て、『俺もあんなだったよなぁ。』なんて思ってるとしたら、虫もなかなか感慨深くていいなぁと思いました。
今回は少し長い章になりました。
そして、本章が作品の最終章となります。
後ほどあとがきとして32章をアップしたいと思っています。
ぜひお目通しください。
ありがとうございました。
マーチン
『異常性愛』御愛読ありがとうございます。
第三十一章を更新いたします。
タイトルは 羽化 です。
『昆虫が幼虫または蛹(さなぎ)から変態して成虫になること』です。
また『人間に羽が生え,空中を飛べる仙人となること。』ともあります。
私は虫が大嫌いで、家の中に虫が出ようものなら妻を呼び追い払ってもらいます。
それぐらい相性の悪い私と虫ですが、幼虫からサナギになり成虫に変わる段階で、実は奇跡とも言える大変身が起こっています。
サナギの中は液体なのだそうです。
そぞろ寒くなるような話ですが、幼虫という状態を躊躇なく捨てさり、完全な液体となって成虫に再構成されるのだそうです。
理由があってそうなっているのでしょうが、全く別物として生まれ変わるという点においては羨ましく思うことがあります。
幼虫の時の記憶などはどうなっているんでしょうか?
もし記憶があったとしたら、その液体の中に幼虫の頃の記憶が溶け込んでいるということになりますね。
記憶というのは時に厄介なものです。
その記憶に苛まれ何もできなくなってしまうことがあります。
ですからなくなってしまえば楽な場合もあります。
私の場合、すごく多いです。
不幸な出来事や失恋、失敗、恥、これが記憶からなくなるとほんとに楽になるなぁと思うのです。
ところがこういう事ほど色濃く残っていて心を縮ませます。
ですがこの嫌な記憶があるからこそ、なんとか生きながらえているように思います。
二度と同じ思いをしたくない、あんな痛い目に会いたくない、あのやり方はしんどい、という風に失敗や恥を回避する為に、悪い記憶というのはどうしても必要なんだと思います。
でないと何度も痛い目に会いますから。
成虫になった虫達が地を這う幼虫を見て、『俺もあんなだったよなぁ。』なんて思ってるとしたら、虫もなかなか感慨深くていいなぁと思いました。
今回は少し長い章になりました。
そして、本章が作品の最終章となります。
後ほどあとがきとして32章をアップしたいと思っています。
ぜひお目通しください。
ありがとうございました。
マーチン
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