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引き続きです。

　昨日、無事に年季を勤め上げても、結局は行き場がなくて

吉原で生きていくしかないというお話をしました。


今日のおしがのお彩に向けた台詞には、彼女の持って行き場のないやるせなさ
が出ているようです。

現実に初回の客で落籍というのは、ほぼなかったのではと思います。
　やはり、何度か通って惚れたから、身請け話が決まるというのが多かった
のではないでしょうか。

　作中では、お彩の貞操を守りたかったので、こういう形にしましたが。。。
　もっとも、市兵衛は元々、お彩にベタ惚れだし、二人は夫婦ですから、
　けして初回というわけではありませんが。。。

　いずれにしても、夢のような身請け話は、一生涯を吉原の女として生きていく
　ない、おしがには縁のない話でした。

　そのおしがの哀しみが彼女にあんなことを言わせたのかなぁと
　ふと考えてしまいました。

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