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東 めぐみ(結菜)さんの作者ニュース
結衣、俺はそなたを忘れぬ―挙式予定の春、彼の婚約者は死んだ
こんにちは。
第一話、完結です。
ここまでご覧いただき、本当にありがとうございます。
明日から第二話に入ります。
【創作こぼれ話】
私は時代劇が好きで、江戸時代を描いた中では「鬼平犯科帳」などを
見ていました。
その中で、
―人の罪はめこぼしできても、命までは目こぼしできない。
という言葉がとても印象に残っています。
それは余命いくばくもない盗賊とその妻の話でした。
盗賊が次の盗みを最後にためたお金をもって
大阪で妻と最後の日々を楽しみたいと考えました。
鬼平はそれを知り、結局、彼等を捕らえず逃がしてやります。
しかも、最後にカゴまで用意してやりました。
ラストシーンは、暗闇の中を二人の乗った駕籠が消えてゆき、
鬼平がそれを見送るところで終わります。
そのときに、「人の罪は、、、」というナレーションが入るのです。
人が犯した罪は見てみぬふりができるが、人の命は見てみぬふりはできない。
恐らく、鬼平は二人を見逃してやることはできるが、
神仏ではないから、命までをも長らえさせてやることはできない。
そういう意味ではないかと理解しました。
盗賊はもう放っておいても死にます。
それを捕らえて死刑にしてしまうか、
残り少ない日々をせめて心安らかに過ごさせてやるか。
このセリフは今もずっと心に残っています。
人情時代小説を象徴するような名文だと心に刻んでいます。
長々と失礼しました。
第一話、完結です。
ここまでご覧いただき、本当にありがとうございます。
明日から第二話に入ります。
【創作こぼれ話】
私は時代劇が好きで、江戸時代を描いた中では「鬼平犯科帳」などを
見ていました。
その中で、
―人の罪はめこぼしできても、命までは目こぼしできない。
という言葉がとても印象に残っています。
それは余命いくばくもない盗賊とその妻の話でした。
盗賊が次の盗みを最後にためたお金をもって
大阪で妻と最後の日々を楽しみたいと考えました。
鬼平はそれを知り、結局、彼等を捕らえず逃がしてやります。
しかも、最後にカゴまで用意してやりました。
ラストシーンは、暗闇の中を二人の乗った駕籠が消えてゆき、
鬼平がそれを見送るところで終わります。
そのときに、「人の罪は、、、」というナレーションが入るのです。
人が犯した罪は見てみぬふりができるが、人の命は見てみぬふりはできない。
恐らく、鬼平は二人を見逃してやることはできるが、
神仏ではないから、命までをも長らえさせてやることはできない。
そういう意味ではないかと理解しました。
盗賊はもう放っておいても死にます。
それを捕らえて死刑にしてしまうか、
残り少ない日々をせめて心安らかに過ごさせてやるか。
このセリフは今もずっと心に残っています。
人情時代小説を象徴するような名文だと心に刻んでいます。
長々と失礼しました。
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