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NEW 東 めぐみ(結菜)さんの作者ニュース

結衣、俺はそなたを忘れぬ―挙式予定の春、彼の婚約者は死んだ
こんにちは。

 第一話、完結です。
 ここまでご覧いただき、本当にありがとうございます。

 明日から第二話に入ります。

 【創作こぼれ話】

 私は時代劇が好きで、江戸時代を描いた中では「鬼平犯科帳」などを
 見ていました。

 その中で、
―人の罪はめこぼしできても、命までは目こぼしできない。
 という言葉がとても印象に残っています。

 それは余命いくばくもない盗賊とその妻の話でした。
 盗賊が次の盗みを最後にためたお金をもって
 大阪で妻と最後の日々を楽しみたいと考えました。
 鬼平はそれを知り、結局、彼等を捕らえず逃がしてやります。
 しかも、最後にカゴまで用意してやりました。

 ラストシーンは、暗闇の中を二人の乗った駕籠が消えてゆき、
 鬼平がそれを見送るところで終わります。
 そのときに、「人の罪は、、、」というナレーションが入るのです。

 人が犯した罪は見てみぬふりができるが、人の命は見てみぬふりはできない。

 恐らく、鬼平は二人を見逃してやることはできるが、
 神仏ではないから、命までをも長らえさせてやることはできない。

 そういう意味ではないかと理解しました。

 盗賊はもう放っておいても死にます。
 それを捕らえて死刑にしてしまうか、
 残り少ない日々をせめて心安らかに過ごさせてやるか。

 このセリフは今もずっと心に残っています。
 人情時代小説を象徴するような名文だと心に刻んでいます。

 長々と失礼しました。
[作成日]2016-03-19
45拍手

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