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NEW マーチンさんの作者ニュース

読者様に支えていただいたこと、心よりお礼申し上げます。
この度は素晴らしい機会を授かりましたこと、作品を評価していただいたことに心より感謝いたします。私には身に余る栄誉であります。

拙い文章に最後までおつき合い下さった読者の皆さま、物語の随所で心のこもった感想を下さった皆さまにはもとより、発表の場を与えて下さった運営様、厳格かつ温かい評を下さった審査員の皆さまにもお礼申し上げます。
作品に頂戴した寸評は恐縮しながらも大変ありがたく受け止めました。
ありがとうございました。

初めて創作に挑むにあたり、前々回の寸評を省み、書き手として人様に届く物言いを肝に銘じました。
そうしたことの結果がこのような形で表れたことは、万感胸に迫るものがございます。


頼りや支えを持たない人はいない、人は誰しも何かを胸にして前を向く。
この物語で描きたかったことは、夢や希望や愛情や憎しみや哀しみや、その他多くの感情は、その人の拠り所によって奮い起こされている、ということでした。

生きていれば不幸に出くわすことの方が多い、それに薄々気づく年代に差し掛かったとき、良い出来事もそうでない出来事も、それらすべての根拠は自分の中にあると思うようになりました。
なかでも弱者が生きづらい社会において、女性や子供が何よって自分を支えるか、踏ん張るのか。
物語を書くにあたり、そこに焦点を定めました。

登場人物を魅力的に描くこと、たとえ醜い部分であってもそれが人物の個性として読み手に受け入れられることを念頭に書き進めました。
港の倉庫街に棲息する彼らの実情をつぶさに見つめ、できるだけ丁寧な描写を心がけました。
そのせいで多少冗長になってしまいましたが、彼らの恋愛に対する姿勢を通して、私が思うことの一切を作品に沁みこませることができたと思っています。

官能についてもあらためて考える機会となりました。
主人公の一人が父親と手をつないで歩くという場面を描いたとき、なにも性器を交わらせることだけが官能ではないと思いました。
性的でなくとも、人の優しさに心うたれたときの歓びや揺らぎ、それによって起こる感情の隆起も立派な官能ではないかと。

心を濡らす、心を興す。
性愛だけでなくそうした官能もきっとあるんだと思います。
いつかそんな物語を描けるようになりたいです。

この度は栄えある賞を頂戴できたこと、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

マーチン
[作成日]2017-04-29
798拍手

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