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莇 鈴子さんの作者ニュース
深く感謝申し上げます
『琥珀色に染まるとき』
コンテストにて優秀賞を受賞させていただきました。
応援してくださった皆様、審査員を務められた先生方、そして運営様に感謝申し上げます。
結果が発表された直後から、交流のある作者様や作品を見守ってくれていた読者の皆様が様々なところからお祝いの言葉をくださり、本当に嬉しかったです。
今回改めて感じたのは、文章で熱意は伝わるということ。そしてそれと同じくらい、迷いや違和感も伝わってしまうということ。
ストーリーや設定、性愛場面の品、男性のセリフ等を評価していただけたことは幸いでした。一方、主人公二人が結ばれるまでのハードルの低さは、まさに書いた私自身が最後まで違和感を感じていた部分でありました。ヒロインほどではないにしろ、これまで何度か性に関して嫌な思いをしたことのある自分自身が、前半のストーリー展開を急ぎすぎてヒロインの抱える嫌悪感を描ききれなかったことが心残りです。
とはいえ、自分でも気になっていた部分をご指摘いただいたことは、「なんか変だな…」と思った箇所はやはり時間をかけてでもとことん直すべきなのだという実感に繋がりました。こうした改善点をふまえ、これからも精進してまいりたいと思います。
「官能小説」とはなにか。今回はそれを改めて考えさせられる機会となりました。
私の作品は、自分でも散々申しているとおり官能小説ではありません。それでいい、それこそが自分のスタイルなのだと勝手に思っていました。ただ、官能小説コンテストに応募するからには、ストーリーを大切にしつつもやはり官能を掻き立てる文章を書かなければならないのだと痛感しました。
とても難しく、奥が深いものだと思います。勉強しても、し足りない。だから性愛を描くのは楽しいんですね。変態ですね。
長くなりましたが、作品を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
莇 鈴子
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