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こんにちは。

　本編はいよいよ最終話に入りました。

　当時、女性が職業を持つことはまだまだ珍しい時代であったといえます。そんな風潮の中、女学校で学んだ知識を活かし、幸は教員として働き始めました。

　彼女が何より望んだ【女性の自立】に漸く成功したのです。
　しかし、その傍ら、幸が失ったもの－払わなければならなかった代償はあまりに大きいものでした。
　最後まで亮平の側にいることを選択したがために、愛する夫浩三や子どもたちの元に戻れなくなってしまったのです。

　人によっては、亮平がなくなった時点で、実はレイプされ、監禁されていたのだと適当に言いつくろって浩三の元に戻ることもあるでしょう。
　しかし、この物語りをずっと書いてきて、幸は少なくとも、そういう女性ではない－愛する男を騙そうとするような女ではないと思い、自然に幸に一人で生きる道を選ばせていました。また、偽りを口にすることは亡くなった亮平をも貶めることになります。

　最終話では、再会した浩三と幸の関係がどうなっていくか、最後に幸がどのような生き方を選択するのか、どうぞご覧くださいませ。

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