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マーチンさんの作者ニュース
失われて、なお残るもの。
見慣れた建物が取り壊され何もなくなった土地を眺めていると、そこに建物があった頃の風景がかえって鮮明によみがえってくる。
もうそこにはない。なのに、記憶の中では確かに息づいている。
ひとつの場所がなくなるという知らせには妙な寂しさを覚えます。
直接誰かと顔を合わせていたわけでもない。それなのになくなると聞いた途端、自分の時間の一部までが静かに遠ざかっていくような。
このサイトの閉鎖にも、空き地を見たときに似た寂しさを感じました。
自分で物語を書き、それを誰かに届けようとしていた時間が確かにここにありました。
賞をいただいたこともあります。自分の書いた物語を評価していただけた喜びは今も大切な記憶。忘れがたい思い出です。
このサイトを開くことができなくなったあと、ここで過ごした時間までがなくなってしまうわけではないのだけれど、もうそこへ行くことができないという事実は、やはり寂しいものです。かつてそこにあったものを思い出すとき、そのかけがえのなさに気づくのかもしれません。
小説を書くというのは、考えてみればずいぶん不思議な営みです。
人はそれぞれ自分の時間を生きている。見てきた風景も、出会った人も、胸の奥にしまい込んできた思いも違う。その違いを承知の上で、書き手は言葉を選び、物語を紡いでいきます。
そして、会ったこともない誰かがその物語を読んでくれることがある。赤の他人どうしであるのに、日々の暮らしの中ではなかなか得られない静かな喜びで繋がってゆく。
このサイトはそうした繋がりを数えきれないほど生みだしてきたことでしょうね。
サイトが閉鎖されれば、これまで当たり前のようにあった場所はもうそこにはありません。寂しいことです。
しかし、記憶というものは、場所がなくなったからといってすぐに消えてしまうものでもない。
ふとした折にかつての物語を思い出す。読後の感動や、思うように書けなかった苦しさまで懐かしくよみがえる。
そういう記憶が残る限り、この場所で過ごした時間は胸のうちで宝石のように輝き続けるのだと思います。
これまでサイトを運営し、支えてこられた皆様に心より感謝申し上げます。
そして私の作品を読んでくださった皆様にもあらためてお礼を申し上げます。
ここで生まれた物語と、ここで過ごした時間に感謝を込めて。
長い間、本当にありがとうございました。
マーチン
もうそこにはない。なのに、記憶の中では確かに息づいている。
ひとつの場所がなくなるという知らせには妙な寂しさを覚えます。
直接誰かと顔を合わせていたわけでもない。それなのになくなると聞いた途端、自分の時間の一部までが静かに遠ざかっていくような。
このサイトの閉鎖にも、空き地を見たときに似た寂しさを感じました。
自分で物語を書き、それを誰かに届けようとしていた時間が確かにここにありました。
賞をいただいたこともあります。自分の書いた物語を評価していただけた喜びは今も大切な記憶。忘れがたい思い出です。
このサイトを開くことができなくなったあと、ここで過ごした時間までがなくなってしまうわけではないのだけれど、もうそこへ行くことができないという事実は、やはり寂しいものです。かつてそこにあったものを思い出すとき、そのかけがえのなさに気づくのかもしれません。
小説を書くというのは、考えてみればずいぶん不思議な営みです。
人はそれぞれ自分の時間を生きている。見てきた風景も、出会った人も、胸の奥にしまい込んできた思いも違う。その違いを承知の上で、書き手は言葉を選び、物語を紡いでいきます。
そして、会ったこともない誰かがその物語を読んでくれることがある。赤の他人どうしであるのに、日々の暮らしの中ではなかなか得られない静かな喜びで繋がってゆく。
このサイトはそうした繋がりを数えきれないほど生みだしてきたことでしょうね。
サイトが閉鎖されれば、これまで当たり前のようにあった場所はもうそこにはありません。寂しいことです。
しかし、記憶というものは、場所がなくなったからといってすぐに消えてしまうものでもない。
ふとした折にかつての物語を思い出す。読後の感動や、思うように書けなかった苦しさまで懐かしくよみがえる。
そういう記憶が残る限り、この場所で過ごした時間は胸のうちで宝石のように輝き続けるのだと思います。
これまでサイトを運営し、支えてこられた皆様に心より感謝申し上げます。
そして私の作品を読んでくださった皆様にもあらためてお礼を申し上げます。
ここで生まれた物語と、ここで過ごした時間に感謝を込めて。
長い間、本当にありがとうございました。
マーチン
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