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こんにちは。

　小紅、危機一髪のところに若い男が現れ、難を逃れました。
　やはり、大店のお嬢さん育ちなので、他人を疑うということがない
　のでしょうか。
　悪意や下心を持って近付いてくる人間がいるという考えは
　浮かばないのです。
　この小紅を助けた輿平太は後にまた出てきます。
　第四話では準主役として活躍してくれます。

　一方、智助の祖母おきみは衰弱して、深刻な状態です。

　ところで、この章題の　定命はじょうみょうと読みます。
　私はこれを瀬戸内寂聴さんの法話で知りました。
　女性雑誌に連載されています。
　定命とは文字の通り、人間にはあらかじめ定められた寿命がある
　ということ。
　判りやすくいえば、死にたい、死のうと思っても死ねないし、
　死にたくなくても死ぬときが来れば死ななければならない。
　つまり、人の生き死にはすべて神仏が決めたもので、
　本人の思うようにはならないということだそうです。

　寂聴さんは作家としても素晴らしい大先輩ですね。
　九十歳過ぎるまで、生涯現役で書き続けることはなかなか難しいと
　思います。
　私もアマチュアなりに、生涯現役を目標に精進したいと思います。


　
　

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