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こんにちは。

　怖ろしいことに、晃司は美月のお腹の子のことを知っていました。
　更に、その子どもが他ならぬ彼自身の子どもであることに確信をもっています。

　しかし、考えてみれば、当然かもしれませんね。
　美月が考えたように、晃司ほどの大物であれば、あらゆる手段を使って
　美月の居所や動向を探ることは造作もなかったでしょう。

　激しすぎる愛が美月を束縛し、捉えようとします。
　
　でも、晃司もまたある意味では気の毒ですね。
　これほどまでに愛した女性から振り向いて貰えない―。
　美月は全力で晃司から逃げようとしている。
　けして相容れない哀しい宿命の二人です。

　いよいよ完結も近くなりました。
　今少し、おつきあい頂ければ幸いです。

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