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戸増拓也
『父さん。美波が今日逮捕した被疑者にトドメを刺そうとしたところを止めたんだって?』僕は今日の美波の行動について、父さんに訊いた。僕も模擬戦を一緒にしたことがあったけど、あの子は怒ると攻撃を止めない。
戸増拓也
過去には麻酔銃を向けると攻撃が止まることもあったけど、『自分が勝つこと』に拘ってたせいだと読んだときは、美波を仰向けに倒し、キスをしたことで止めた。女の子に銃を向けるなんてしたくないからね。
戸増拓也
僕は麗香との同期だけど、座学と実技を飛び級でパスし、特キョウ(特別指定凶悪犯罪対策捜査官)の試験にも1回でパス。自分の地位に自惚れ、他の星の隊員を見下す先輩たちが嫌だったから地球への配属を希望した。
戸増拓也
特キョウの地位のおかげで、個人での判断の権限はノーマルバッジ(銀色)の隊員よりも高い。それもあって、ディア姉さんと一緒に体術のサポートをすることにした。美波を許嫁に選んだ父さんには感謝しかない。
戸増拓也
父さんは、『大人3人で美波を止めたから大変だった』と言っていた。僕が居れば、結果はおそらく違ってたかもしれないけど、人の目もはばからずあの手を使うのは気が引ける。模擬戦のときの父さんの顔には笑った。
戸増拓也
今日は父さんと帰りにSweet Devilに行く予定だ。夫婦水入らずで楽しんで来いって。美波がまだ成人してないのに早すぎるといったら、『アイツを独りで止められるのはお前だけだからな』だって。
戸増拓也
僕はディア姉さんに、女性の体のことをいろいろと教わった。美波のこと、たくさん愛してあげたいからね。実際美波も、僕が暴行を止めるためにキスをしたあと、とろけそうな顔をしてたから、そういうことだと思った。
近藤美波
夕方、スマートウォッチのLINE通知で目が覚めると、『今日父さんとお店に来るね』と拓也から。拓也とは、お姉ちゃんとの模擬戦で、オブザーバーとして来てくれたのが最初。パパのホージーさんに似てイケメン。
近藤美波
私がお姉ちゃんとの模擬戦中に暴走したとき、拓也は体を張って止めてくれた。テツさんの一番弟子ということもあり、格闘戦も強い。仰向けに倒されたあと、私の唇にキス。なだめてくれてるようで顔がとろけた。
近藤美波
訓練が終わったあと、ホージーさんと拓也、お姉ちゃんとの4人で『大事な話があるから』と、個室のお店を予約してくれていた。料理を待っているとき、ホージーさんから驚く申し出が。『美波、拓也の許嫁に…』
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