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『檻の中の花嫁』

「お前は、この家の花嫁となる運命だ。」

ある日突然、19歳の澪は家族の元から引き離され、名家の屋敷へと囚われた。
そこには、5人の兄弟がいた——そして、彼女には逃れられぬ宿命が課せられる。

「お前はこの5人の兄弟に子を孕むまで抱かれ続け、その子を宿した者の正妻となる。」

それが、名家に伝わる絶対の掟。

拒むことは許されない。
逃げることも許されない。

「赤ちゃんができるまで、この人達に抱かれ続けなければならないの？
そんな……！」


愛ではなく、血によって決められる運命。
誰の手に落ちるのか。
誰の子を孕むのか。

そして、彼女を待つのは幸福な花嫁の未来か、それとも——。

そして……！

「名家の血を宿す女なら、俺がもらう。」

闇に潜む男・鬼島が、すべてを奪おうと手を伸ばす時、澪の運命はさらに深い檻の中へと閉ざされていく。

「お願い……誰か……助けて……。」

抗うことは許されない。
だが、心まで奪われるとは限らない——。

サファイアの『檻』シリーズ、第二弾。