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帝国に反旗を翻した騎士団長カイル。塔に逃げ込んだ王族の中に、密かに彼を想っていた皇女・セリーヌもいた。敵方に通じたはずのカイルが、彼女の前に現れた。

「俺の言うことに、必ず従ってください」

そう告げて彼は、セリーヌを守るように抱き寄せる。だが敵の王は命じる。「その女を犯せ」と。セリーヌは震えるカイルに告げる。

「いいから、私を抱きなさい。あなたを信じてるから」

それは命をかけた芝居のようで、しかしいつしか本当の愛に変わっていく──
裏切りと忠誠の狭間で、二人の運命が交錯する、禁断の恋の物語。