パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

ヴァンパイアへの生贄として育てられた少女、灰川ミズキ。
肉体の高速再生能力を有する彼女は、ヴァンパイアの逆巻家の６兄弟と同棲しながら、その血を捧げていた。
従順で賢明な餌として、歪な愛情を受けながら――


生まれた時に彼女の運命は始まり、終わっていた。
弄ばれ、嬲られ、痛め付けられる日々。
愛おしまれ、愛され、可愛がられる日々。
飼われているのか、囚われているのか。
もしくは、望んで存在するのか。
此処は鳥籠か、牢獄か。
はたまた、安住の地か。

「この世ならざる者に捧げられた生贄。私の存在理由はそれで充分」

笑っているのは、誰？

「どうして……嘘をついたの？」

泣いているのは、誰？

「私は本当に人間なの？ こんな体、人間じゃ有り得ないよ？ 常人が持たざる力を持った人間は、本当に人間と言い切れるの？」

狂っているのは、誰？

「私に何も言わず、何処に行ってしまったの……ママ」

愛されたいのは、誰？



“注意”
・カニバリズム的表現、流血表現、狂的発言等を含みます。苦手な方はご遠慮下さい。