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■あらすじ

　透明ドラッグ――カメレオンの保護色のように、人体を周囲の景色に紛れさせ姿を見えなくする錠剤が出回り、「透明人間」による犯罪が頻発する世の中。警視庁は「透明犯罪」を専門に扱う透明犯罪捜査課を設置した。

　24歳の若さでありながら透明犯罪捜査課の中心として活躍する美人捜査官、美荻野凛々香は、ある日、恋人であり同僚の多賀瑠偉人に懇願され、鑑識から持ち出した透明ドラッグを飲んでのセックスを許してしまう。

　背徳感を覚えながらも、肉体に刻まれた快感に抗えぬまま、やがて二人の行為は大胆になってゆき――。

（重複掲載：ノクターンノベルズ）


■登場人物

美荻野凛々香（みおぎの・りりか）

　透明犯罪捜査課の捜査官。透明犯罪の撲滅を使命とする。
　テキパキ、ハキハキとして仕事ができるタイプだが、愛嬌もあり、その大きな胸と女らしい魅惑的なボディもあって多くの男の目を釘づけにするが、本人は気づいていない。


多賀瑠偉人（たが・るいと）

　凛々香の恋人。
　凛々香の同僚であり、同じく透明犯罪捜査課の捜査官。甘いマスクの持ち主で、優しく、人を気遣うことができる青年。しかし、押しに弱い所がある。


多賀春名（たが・はるな）

　瑠偉人の妹。


酒倉徳二（さかくら・とくじ）

　都議。透明サブリミナル事件の参考人。
　関西なまりの助平親父。尊大な態度をとる。


円拓（つぶら・ひらく）

　特殊工作部隊に属する自衛官の若者。
　実直、誠実、真面目な性格。秘密の任務を帯びて行動する。