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セルフヌード
最終更新日 2016-01-12 01:35
概要
恥ずかしい秘密を握られてしまった私は……
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作品説明
美しくさえ生まれていたら、変わっていた。
美しくさえあったなら──…
小木曾美優(おぎそみゆう)、三十三歳。専業主婦。
彼女には、容姿が極めて悪いという悩みがあった。
恋もオシャレも謳歌出来なかった娘時分を埋め合わせるようにして、
配偶者の留守中、美優は自分の下着姿や裸体を撮影しては、自身のブログに投稿していた。
ある日、美優は地元のショッピングモールで、目を惹く美人に話しかけられる。
謎めいた彼女の正体は、
今をときめくカメラマン、嶋入なつみ(しまいなつみ)。
「私、お姉さんの秘密、知ってるかも」
「デートしてよ」
「エロい趣味、バラされたくないんでしょ」
黙示と引き換えに。
なつみの交換条件は、エスカレートしていく。
「脚開きなよ。ちゃんと見せて。得意でしょ?
……昔撮った写真集より、いやらしく撮ってあげる」
明るく、女に生まれた喜びを初めて教えてくれたなつみに、
美優は次第に嫉妬とは相反する欲望を止められなくなっていく。
作品公開日 2015-10-23
ランキング
総合 |
1497位
(過去最高 66位)
|
カテゴリ |
276位
(過去最高 12位)
|
レビュー
[評価]
★★★★★
ファンタジックなお話だなあと思いきや、リアリティに溢れるお話です。
綺麗なだけじゃなく、人の内に秘めた黒い感情みたいなものもうまく描かれています。コイツ腹立つ!ってなったり、なんでここでこういう行動するのかなあ、などなど……知らぬ間に感情移入バリバリしておりました。
心理描写やセリフなど、楽しいことばかりじゃなく、痛い苦しいシーンも正直、あります。けれど、だからこそ生きていくってこういうことなんだなあと思わされます。
私は、このラスト好きです。 ラストのことがこの物語の大きなテーマだったのかなあと。
完結した今、もう一度最初から最後まで読み返したくなる素敵で素晴らしいお話です。
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