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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
美名は、しゃくりあげ、苦し気に胸のうちを訴えた。
「わ、私……剛さんが日比野さ……んを殴って蹴って刺してバラバラにしちゃうんじゃないかって……心配してたのよ――!
剛さんが、剛さんが私のせいで三面記事に載っちゃうと思って……なのに、バカ――!」
美名は綾波の背中を思いきり殴った。
「あてっ……てっ!おいおい……人を勝手に凶悪犯にするなっ!刺してバラすだとか、どこぞの極道だ!」
美名は、ようやく殴るのを止め彼を上目遣いで見詰める。
「――何も、してない?」
「当たり前だろ」
「殴ってない?」
「まあ、今日のところはな」
美名は、彼の微妙な言い回しに目を剥いた。すると、顔に何か布を押し付けられる。
「それを着てろ」
綾波は、ベッドの上に胡座をかき、ニヤニヤしている。
美名は、渡された服を広げてまた赤面した。
「な……な……何これっ……ちゃんとした服は無いの?」
裾が拡がったピンクの胸元のフリルが可愛いミニワンピースだが、シースルーで全部透けてしまう。
下着も渡されたが、ブラジャーは乳房を隠す部分が異様に小さく、ショーツは前から見ると普通だがお尻の部分が丸く穴が開いていた。