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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
「美名……すまん」
彼が、美名の大好きな低い蕩けさせる声で囁いた。
美名は拗ねて怒ってまた顔を逸らす。
「――知らないっ!」
「美名」
顎を掴まれて上を向かせられた時、彼の澄んだ優しい眼差しに射抜かれ、目を逸らせなくなる。
「……っ」
真っ赤になり目を潤ませる美名に、綾波はそっとキスした。
触れるだけの柔らかいキスに、美名の瞳から涙が溢れると、綾波は困った様に笑い、彼女を抱き締めた。
「も……もうっ!何でこんな事するの……わ、私が……他の人にキスされたなんて言ったからなの?お仕置きのつもりなのっ?
私だって、訳が分からなくて困ってるのに……剛さんのバカア――!」
美名は彼の胸を叩いていたが次第に力が弱くなり、その腕は背中に回される。