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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第5章 眼差しのテンプテーション
部屋に朝の柔らかい陽射しが射し込んでいた
美名はテーブルの上の籠盛りのパンを無心に食べている。
綾波は、向かいに座っていた。上品な手付きでミルクティーをポットからカップに注ぎ、然り気無く美名の前に置く。
彼女は、玉子と野菜のたっぷり入ったサンドウィッチを平らげてから、レーズン入りのスコーンに手を伸ばし大きな口を開けた。すると微笑む彼と目が合い、恥ずかしくなり俯く。
昨夜は燃え上がったまま一晩お互いを求め、食事も摂らなかった。
昨日の朝から何も口にして居ない美名は、いつにないペースでルームサービスの朝食を次から次へと口に運んでいた。