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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第6章 リトルプリンセスとプリンスの憂い
三広の胸がビクンと大きく上下し、途端に熱い吐息が生まれて綾波の耳朶を悩ましく擽る。
綾波は彼の細い首に突き出ている喉仏に舌を這わせながら助手席のレバーに手を掛けて彼の身体を椅子ごと倒し、覆い被さる。
初夏の夕日の強い陽射しがフロントガラスから入り込み綾波の背中を照らし、それは彼の不意に点された不条理な欲情に油を注ぐかのようだった。
三広の指が綾波のズボンのベルトに手を掛け、外そうとしていた。
綾波は三広のうなじに唇を這わせ、呻くように言った。
「……本気か……?」
「お……俺はやっぱり……普通に女の子を愛するなんて無理なんだ……」
三広の声が震えている。