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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第7章 揺れる夜
「……だって……涙だもん……て……なんで舐めるの」
「桃子を味わいたいから」
「……っ!?」
「な~んてね、変態か!って!はは」
さらりと言われたその答えの衝撃に桃子はまた頬を熱くするが、由清は忽ち破顔し、うって変わった軽い調子の声を出して桃子の頬を軽くつねり、身体を起こしてビールを煽った。
桃子も起き上がり、彼に触れられた頬を熱く感じながら、グラスに口を付けた。
由清はフワフワの前髪を掻きあげて溜め息を吐き、桃子を見ないで訊ねた。
「アイツの事、考えてた?」