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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST
美名についていた綾波が寝室から出てきた。
「桃子、落ち着け……」
静かにそう言うと、柳の前に立つ。
柳は、頭を上げて目を潤ませ、再び身体を大きく折った。
「あ……綾波様!申し訳ありませんっ……」
綾波は小さく息を吐き、柳の震える肩を軽く叩く。
「柳さん、顔を上げてくれ。……俺も悪かったんだ。ずっと美名には無理をさせていたからな……」
「で……でもっ」
綾波は、柳の肩を掴んで強引に前を向かせた。
彼女の大きな目から、涙がぽろりと流れる。
「ちょ――綾波っ!甘くない?その女の方の肩を持つの!?」
「桃ちゃんっ落ち着いてっ」
三広は桃子を後ろから抱き締めて宥めた。