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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST
「三広、桃子を頼む」
綾波の言葉に三広はうなずいた。不満げな顔の桃子の肩を抱き、部屋を出て行く。
涙を見せながら唇を噛み姿勢良く立つ柳に、綾波は柔らかく笑う。
「ちょっと飛ばし過ぎた感はあるが、一生懸命やっていただいて感謝していますよ」
「そ、そんな……とんでもない!」
首を振る柳に、綾波はハンカチを差し出した。
恐縮して受け取ろうとしない柳に無理矢理その手に握らせる。
「こんな素晴らしい部屋に変えてもらうなんて、かえって申し訳ない……」
「い、いいえ!当然の対応をさせていただいたまでです!上司にもそう指示されましたし――」
「上司?」
綾波が眉を寄せた時、部屋のドアがノックされた。