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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第1章 プロローグ
美名は悲鳴を上げて綾波にしがみ付く。が、まもなく鈴を転がす様な笑い声に変わった。
――フフフ……もうっ……剛さんこそ、転ばないでね?
――俺が、そんなヘマをすると思うか?
妖しく笑う綾波に、美名は頬を赤らめて首を振る。
――俺は、転ばないし、たとえ転んだとしても、お前を離さない……絶対に……
綾波は、足を止め、美名と熱く見つめ合い、唇を重ねた。
その時――長い汽笛が遠くから聴こえていた。
未だにその音が耳から離れない。