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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第3章 躾られたBEAST
綾波は、美名の髪をクシャクシャともてあそぶと、軽い調子でこう言った。
「まあ……日比野さんはいい男だからな……気を付けろよ」
すると美名はビクリと身体を震わせる。
「やっぱり具合が悪いんじゃないのか……?」
綾波は彼女の肩まで毛布を掛けてやった。
「……欲しいものがあるか?柳さんに言って飲み物とか果物でも運んでもらうか」
美名は首を振る。
綾波がベッドの脇にある電話の子機を取りダイヤルを押した。
「まあ、何か口に入れとけ」
「――いらない……っ」
美名は綾波の背中にしがみついた。