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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
※※
「剛さんが優しいのは知ってるけど……」
美名はベッドの上でバニッぴーを抱き上げ、ふと真顔になる。
まさか、こんな事になるとは。
結婚式の打ち合わせに来たホテルで、見ず知らずの男性にいきなり唇を奪われ、掻き乱されるなんて。
しかもその男性がここの従業員だなんて――
だが、あの男が日比野だという確信が持てない。
ーー日比野に違いないのだが、あの時の狂った様な甘美な口付けと、彼とのイメージが余りにも結び付かない。
いかにも「良き社会人、良き上司」という風采で、道に外れた行為をする人物には到底見えない。
なのに、唇も、焼ける様に見詰めたあの瞳も、形の良い眉も、彼そのものだ。
「信じられない……」
美名は、バニッぴーを抱き締めて目をつむった。
「剛さんが優しいのは知ってるけど……」
美名はベッドの上でバニッぴーを抱き上げ、ふと真顔になる。
まさか、こんな事になるとは。
結婚式の打ち合わせに来たホテルで、見ず知らずの男性にいきなり唇を奪われ、掻き乱されるなんて。
しかもその男性がここの従業員だなんて――
だが、あの男が日比野だという確信が持てない。
ーー日比野に違いないのだが、あの時の狂った様な甘美な口付けと、彼とのイメージが余りにも結び付かない。
いかにも「良き社会人、良き上司」という風采で、道に外れた行為をする人物には到底見えない。
なのに、唇も、焼ける様に見詰めたあの瞳も、形の良い眉も、彼そのものだ。
「信じられない……」
美名は、バニッぴーを抱き締めて目をつむった。