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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
美名の頬から彼の手が離れた。
彼の手は美名の肩をつかみ、強い力で押される。美名はベッドへ沈められた。
「――!」
彼の目が冷たく燃えている。
こんな彼を、以前も見た事があった。
プリキーの長野合宿で美名を犯そうとした翔大を暴行した時の彼だ――
「剛さ……あっ」
両手首を一つにまとめられると同時に、彼の手が首筋にかかる。
優雅ささえ感じさせる手付きだ。
美名は身体を震わせる。
「誰にやられた……触れられたのは……唇だけか?」
「……っ」
美名は、彼の怒りに燃える表情に魅せられながら恐怖も感じていた。
翔大を撲り、蹴ったあの日の綾波の姿が蘇り、首を振る。
「お願い……あ、危ない事は……止めて……」