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eyes to me~私を見てsecond―愛は無敵―
第4章 マリッジブルー・プリンセス
綾波は、美名を胸に引き寄せ、髪にキスをした。
「……どうせ、無理矢理やられたんだろ?」
「……う、うん」
思い出すと身体が火照る、など間違っても言えない。
美名は彼の胸に顔を埋めたまま頷いた。
「で……?誰に?」
「……っ」
「まさか、全く知らん奴が襲ってきたのか?」
「……ひ」
美名は、日比野の名前を口に出しかけ、押し黙る。
綾波が目をキツく光らせた。
「心当たりがあるのか」
「そ……それは」
美名はためらった。が、決して庇っているわけではない。
あの出来事がまるで夢の様に思えて確証が持てないのだ。