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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第2章 不安の芽
「ぶー……」
受講する科目を午前中に決めて、教科書や参考書を購入して、ようやくお昼。
あたしは詩織と大学の食堂で、たぬきうどんを食べていた。ボリューム満点、二〇〇円! 安い! 他にも日替わりのランチやパスタとかもあって、高校の時の購買とは全然違う。ちなみに詩織はカルボナーラスパゲティ。
そこは素直にうおお、大学すげー! ってなるのだけど、今朝のこともあって、なかなかあたしのテンションは上昇しない。
「しかめっ面可愛くないぞ」
「……別にいいし、可愛くなくても」
詩織のヤジにもついツンツンして返してしまう。
詩織は面白がるように、さらにからかってきた。
「うーん、入学早々連絡先を聞かれて、サークルにでも勧誘されんのかしらねー。飲みサーとかヤりサーなんて言われるとこもあるからね。危険だわー。ゆずちゃん可愛いし、ぽやーんとしてるから、誘いも上手に交わせなそうだし。すーぐ騙されそう。しこたま飲まされて、気付いたら女の子の部屋、なんてこともっ! あー大変っ」
「もー! 詩織うるさいっ!」