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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第8章 男の娘とのベッドイン!
部屋に戻ると、柚留はすでに着替えてしまっていた。あたしの部屋に来た時の、長袖のティーシャツと下は下着のままだ。
柚留にはサイズが少し大きいらしく、まるでロンティー。
勝手にワンピースを脱いだことを怒ってやろうと一瞬思ったけれど。
「なんか……それはそれでエロいなっ」
「……え?」
ぽかんとした顔で、柚留が首をかしげる。
ワンピースは横に綺麗に畳まれた状態で置かれていた。無駄に女子力を感じる畳み方なのもむかつくけど。
「はい、オレンジジュース」
「わーいありがとー!」
嬉しそうにジュースを飲む柚留の隣にあたしも座る。
「どうして勝手に着替えちゃったの? まだ終わってないでしょ?」
「……ワンピース着たままじゃ落ち着かないよ。それにあんまり動けないし」
「動かなくていいじゃん。あたしが上に乗って……ん」
不意打ちだった。柚留の手が優しく頬に触れたかと思うと、唇を塞がれていた。
「ベッド行くよ?」
そう促す柚留の顔は、相変わらず美少女みたいだけど不思議と男らしく感じるのだ。
あたしは無言で頷いて、手を引かれるままベッドへと移動した。
期待に胸が熱くなる。
「柚留……大好き」
「僕も。まりねちゃんが世界中で一番好き」
告白文句まで可愛いくて、ついクスクスと笑ってしまった。
改めて、柚留と付き合っていられて本当に良かったなと思った。とてもいとおしくて、幸せな気持ちでいっぱいになる。
柚留があたしの上に覆い被さってくる。優しい愛撫に身を委ねるように、あたしはそっと瞳を閉じたーー。