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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第4章 サークル見学にご用心!

 ーー僕、まりねちゃん以外の女の人に興味ないよ?
 ほんの数分前に言ってくれた、柚留の言葉が蘇る。
 だったらなんであの人たちと一緒にいるの? あの人たちのこと、あたしに話してもくれないの?
 こそこそ女の人たちと会ったり連絡先交換してて、信用なんてできるわけないじゃんっ。
 ふいに女の人の一人が柚留の髪に触れた。その手でちょうどあたしの角度からは視覚になって、柚留の顔が見えなくなる。
 だけどその手を振り払ってもいないのは、遠目からでもなんとなく読み取れる。
 もう、全部がショックだった。

「なんだよ、やっぱり拒んでないじゃん、柚留……」

 あたし以外の女の人が柚留に触れても、嫌じゃないんじゃん。無意識に握った拳は、小さく震えてしまっていた。
 あたしはその場を駆け出した。むかつくとかイライラするとか、もうそんなレベルじゃない。もっと黒くてドロドロした感情が、腹の中で煮えたぎっていたーー。
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