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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第6章 真実を探れっ!
「ええええ!? ゆずちゃんが浮気いい!?」
あたしは三限が終わるのを待って、詩織を人の少ない裏庭まで連れ出した。あたしも取ってる授業だから本当は参加しないとだったけど、途中から教室に入る勇気はなかった。
あたし達はもう講義はない。今日は終わりだ。
柚留のそばを逃げ出してから講義が終わるまでの四十分ほど、詩織を待ちながら自分なりに考えた。気持ちは少し冷静になったけど、柚留が年上の女性を好きになったという結論以外にはたどり着けない。
悲しくて悲しくて、気を抜けば泣いてしまいそうだった。
あたしの表情から、詩織はいろいろと察してくれたようだった。
「……どうりで、おかしいと思ったのよねー。お昼食べててもなんだかぎこちないし、二人とも。三限サボって、さっきはそれをゆずちゃんに問いつめてきたの?」
三度、こっくりこっくりと大きく頷いて肯定する。
問いつめた内容と、ついでにローターでのお仕置きのことも話すと詩織は呆気に取られたような顔で叫んだ。
「講義中にオモチャって、どこのエロ漫画だ! ばかマリネ! さすがにゆずちゃん可哀想でしょ!」