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あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第7章 種明かし
「…………あれ?」
覚悟はしていたつもりだった。浮気発覚のドラマやアニメみたいに、二人がキスしあってたり、抱き合ってたり、脱いでいたり。
修羅場に遭遇しても、我を忘れて殴りかかるようなことはやめようと思ったし、あくまで冷静に、冷静に。
そう、心に留めて禁断の扉(比喩)を開けたはずなのに。
あたしの目に飛び込んできた光景は、予想と百八十度違っていたのだ。
「……あんた……何してんの?」
「ま、まりねちゃーん!?」
まの抜けたようなあたしの質問に、ぎょっとしたような柚留の叫び声が響く。
「まりねちゃんこそどうしてここに!? あ、ダメ、ダメ、見ちゃダメェェェ!」
普段ののんびりな口調が嘘のように、柚留は早口でまくしたてていた。同時に両手をあたしたちの方に向かってブンブンと振り回している。
焦りまくりな柚留の反応。
何を見ちゃダメなのかは、柚留の服装で一目瞭然だった。
「なんでそんな、フリッフリのワンピなんか着てんの?」
そしてそれが異様なくらいに似合ってしまっているのか。