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ご主人様=ドSせんせい
第10章 不安☆雨に打たれて

後ろから愛しい人の声が聞こえる。

瞳の前の柊斗は驚いた顔で、私達を見ている。

先生が後ろから、柊斗に声を掛けた。

「滝澤、愛音は俺のモノだ。気安く触るな!」

「愛音ちゃんの彼氏って、榊原先生だったんですね。」

先生の言葉に、落ち着いた感じで柊斗が返す。

「彼氏ではないの。先生との事は、誰にも言わないで。お願い。」

私が柊斗にお願いすると

「愛音ちゃんが困るだろうから、他には言わない。ただ、榊原先生。愛音ちゃんを泣かすのは、許さない。俺は愛音ちゃんが好きです!先生が、隙を見せたら俺はそこに入って、愛音ちゃんを貰いますから!覚えておいてください!」

そう言って、榊原先生をキッと睨んで駅の方へ歩いて行った。


「こんなになるまで待たせて、すまなかった。」

先生の優しい声が聞こえた。
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