この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第10章 不安☆雨に打たれて
後ろから愛しい人の声が聞こえる。
瞳の前の柊斗は驚いた顔で、私達を見ている。
先生が後ろから、柊斗に声を掛けた。
「滝澤、愛音は俺のモノだ。気安く触るな!」
「愛音ちゃんの彼氏って、榊原先生だったんですね。」
先生の言葉に、落ち着いた感じで柊斗が返す。
「彼氏ではないの。先生との事は、誰にも言わないで。お願い。」
私が柊斗にお願いすると
「愛音ちゃんが困るだろうから、他には言わない。ただ、榊原先生。愛音ちゃんを泣かすのは、許さない。俺は愛音ちゃんが好きです!先生が、隙を見せたら俺はそこに入って、愛音ちゃんを貰いますから!覚えておいてください!」
そう言って、榊原先生をキッと睨んで駅の方へ歩いて行った。
「こんなになるまで待たせて、すまなかった。」
先生の優しい声が聞こえた。