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ご主人様=ドSせんせい
第2章 出逢い☆音楽室の光景

しばらくして先生を見ると、自己紹介が終わった生徒1人1人に優しい笑顔を向けている。

私の時だけ、何だか違う気がしたのは、気のせいだったのだろうか。

先生の瞳に見つめられ、体が熱くなった自分も、なんだったのか。

そんな事を考えてるうちに、全員の自己紹介が終わった。

「全員終わったかな?1年間、皆と楽しい授業にしていきたいから、僕に何か質問ある人とかいる?」

長い前髪を綺麗な細く長い指で、横に流して先生が言う。

1番前に座っていた女子達が、キャーキャーいいながら質問した。

「はーい!榊原先生は、彼女いるんですか?」

そんな彼女達に先生は、ハハッと爽やかに笑って言う。

「残念だけど、まだフリーなんだ。」

「じゃー、好きな女性のタイプを教えてくださいっ!」

彼女達の興奮はマックスだ。

「うーん、難しいね。そうだなぁー。僕の言う事をちゃんと聞いてくれるような、可愛い子が好きかな?」

そう言った先生が、またさっきの鋭い瞳で私を見た。
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