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ご主人様=ドSせんせい
第2章 出逢い☆音楽室の光景
な…に…?
先生に見つめられて、また私の体は熱くなる。
先生を感じたい…。
なんで?なんでこんな…。
私は恐くなってまた瞳を反らす。
そんな私の様子を見ながら 、先生はクスッと笑った。
「質問は、これくらいで。僕はピアノ専攻だったからね。今日は君達に1曲プレゼントするよ。」
そう言って先生は、グランドピアノの前に座った。
先生の長い前髪がファサッと顔にかかる。
長い指でリズムをとると、軽やかに鍵盤をたたく。
あ!これ!この音色。この姿!あの時の綺麗な人。
先生が弾き出した曲は、あの日聴こえた『乙女の祈り』。
音色もあの時と同じ、繊細で軽やかなタッチから生み出される柔らかな音色。
あぁ、やっぱり素敵…。
私はピアノを弾く先生の姿に、その音色に魅了されていく。
私はあの日から、先生に一目惚れしていたのだ。
高鳴る胸の鼓動を抑えながら、私は先生の姿を目に焼き付け、奏でる音色に耳を傾けていた。