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ご主人様=ドSせんせい
第2章 出逢い☆音楽室の光景

演奏が終わると先生は、ピアノの横に立ってお辞儀をした。

皆が拍手をすると

キーンコーンカーンコーン♪

授業終了のチャイムが鳴った。

「はい!今日の授業は、ここまで。また来週。」

先生が言うと日直の生徒が

「起立!」

と声を掛ける。

「礼!」

お決まりの挨拶をして、授業が終わった。

花菜と教室を出ようとすると、先生に声を掛けられた。

「神田さん、ちょっといいですか?」

「はい!大丈夫です。花菜、先に教室行ってて。」

「わかったよー!」

皆が教室から出ていき、先生と2人きりになる。

「あの…何でしょうか?」

「あぁ、神田さんこの前音楽室に来たでしょ?ピアノ弾いてたのに途中でやめてたし、どうしたのかな?と思いましてね。」

「この前、向かいの教室から、榊原先生のピアノの音色が聞こえたんです。あまりに素敵だったから、気になって音楽室に入ったんです。」

「ほんとにピアノの音色だけで来たんですか?」

先生が私をジッと見る。

また…あの瞳…。

先生の瞳に吸い込まれそうで、私は俯きながら、話を続けた。

「私も弾いてみたくて、ピアノを弾いたんですけど、全然ダメでした。榊原先生みたいな綺麗な音が出なくて。」

そう言うと先生が、私の肩に手を掛けて、私の耳元で囁く。

「良かったら、教えてあげましょうか?」

「えっ?」

私の体が先生の囁きに反応する。

やだ…ドキドキする。
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