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ご主人様=ドSせんせい
第11章 過去☆榊原星夜の事情

☆榊原星夜の話☆☆☆☆


「あれは、まだ俺が高校生だった時の話になる。

両親共に音楽家だった俺は、小さい頃から音楽の英才教育を受けていた。

決まったレールを文句も言わず、ひたすら進んでいた。

ピアノを弾くのは嫌いじゃない。

だけど、ただピアノを練習する毎日に段々と嫌気がさしていたのも事実だ。

俺が年頃になると、周りの友人達は恋だの愛だのいい始めるようになった。

俺は毎日ピアノばかりの日々で、それどころではなかった。

でも、やはり体は正直だ。

女との性的な事にも、興味はあった。

寄ってくる女は、もちろんたくさんいたけど、皆薄っぺらく見えてしまって、恋も出来ずにいた。

いろんな事に、中途半端になりだした俺に、ある日親父がピアノの先生を雇った。

やってきた先生は、思春期な俺が食い付くような、大人の色気を持った落ち着いた女。

そうそれが、翠川未来と初めての出逢いだった。
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