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ご主人様=ドSせんせい
第12章 挫折☆翠川未来の事情
逃げるように2人、日本に帰ってきた。
どうにか食べられるくらいの暮らしをしながら、私は少しずつ榊原家への憎しみが積もっていった。
星夜と別れてから6年の年月が過ぎた。
風の便りで、星夜が私の家の近くの高校で教師をしている事を知った。
私は星夜にまた近づこうと、高校の教師になった。
運よく星夜の高校に赴任が決まった時は、笑いがとまらなかった。
星夜、あなたはまだ、私の事を愛してるに違いない。
今度はあなたと恋人同士になるの。
そしてあなたと結婚して、あなたのお父様が、どんな事を言うのか聞いてみたいわ。
星夜、あなたにまた、私の為に色々してもらうわ。
あなたは、私が好きなんだから、それくらい簡単な事よね。
私はこれからの事が、楽しみで仕方なかった。
まさか、あんな小娘が、星夜をたぶらかしているなんて思わなかったけど。