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ご主人様=ドSせんせい
第12章 挫折☆翠川未来の事情

赴任が決まりすぐに私は、星夜の家を訪ねた。

出てきた星夜は、私を見るなりこう言った。

「今更、俺に何の用だ?俺はお前と、もう関わるつもりはない。2度と俺の前に現れるな!」

私の言葉も聞かずに、ドアを閉められた。


その後、インターフォンを鳴らしても、星夜が顔を出す事はなかった。


星夜の反応は予想外だった。

私を見て喜ぶだろうと思っていたのに。

それでも、私はどこか自信があった。

星夜はまだ、私を愛していると…。


赴任の紹介をされる前に、私は1度学校を訪れた。


その時に星夜がある生徒と親密そうに話しているのを見る。

2人はただの教師と生徒の関係ではないと、女の直感が働いた。


赴任紹介の日、星夜と話していた女子生徒と瞳が合う。

わざと星夜の腕を組むと、その娘は何とも言えない瞳でこちらを見た。

星夜は私の物だと言うように、その娘に見せつけた。
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