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ご主人様=ドSせんせい
第13章 学期末☆学園生活の日常
トントン…準備室のドアをノックして、教室に入る。
「神田愛音です!よろしくお願いします。」
とっさに自己紹介した私に先生が、爆笑する。
「何?どうした?今さら知ってるよ。ハハハ。」
「なんか、試験前ってこんな感じなんで、つい…。」
下を向いてテンパってる私に先生が
「ピアノの横に来て、前を向いて歌うから。」
「はい…。」
普通に先生をしてる先生に、何だか緊張が増す。
ピアノの横に立つと
「試験の前に忘れもの。」
そう言って、先生が私の唇にキスをした。
軽いキスだと思ったら、舌を絡めた激しいキスで、与えられる快感に緊張がほぐれていく。
唇が離れると、先生が私の髪の乱れを直しながら
「悪いっ。久しぶりだったから、我慢出来なかった。」
そう言って微笑む。
「時間もないから、試験に入るよ。」
そう言って、ピアノに向かった先生の横に真っ直ぐ立つ。
先生の前奏が始まる。
相変わらず綺麗な音色。
先生のピアノに落ち着いた私は、自然に歌を歌えていた。
気持ち良く歌っていると、先生も一緒に歌ってくれて、なんとか最後まで歌いきれた。
「ありがとうございました。」
先生にお辞儀をすると
「いい感じだったよ。良く出来たご褒美にこれあげる。1人になった時に見て。」
そう言って、私を抱き締めると、私の制服のポケットに先生が何かを入れた。
「せんせ、好きっ。」
久しぶりの先生との時間。
思わず先生に囁いた私に、先生はクスッと笑う。
「あんまり遅いと怪しまれるから…。またなっ。」
先生が耳元で囁き、体を離した。
「はいっ。ありがとうございました。」
そう言って先生にお辞儀をすると、先生が笑顔で手を振ってくれた。
平静を装い、準備室を出て席に戻った。