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ご主人様=ドSせんせい
第3章 放課後☆ピアノレッスン
「やっぱり。君は僕が思った通りの人だ…。」
先生がポツリと呟いた。
「えっ?」
その言葉の意味がわからず、先生を見ると
「何でもありませんよ。今日は、その弾き方を覚えていってください。」
そう言って、私の隣に座り、弾き方のアドバイス等をくれた。
榊原先生とのレッスンは、1時間程で終わった。
「来週までに、その指の動かし方に慣れてきてくださいね。では、また来週の授業で。」
そう言って、準備室に入ろうとした先生の洋服の裾を、無意識に握ってしまった。
「……なんですか?」
「あの…今日は、ありがとうございました…。」
私が俯いたまま言うと、先生は背中を向けたまま
「こちらこそ。楽しい時間を過ごせましたよ。」
静かにそう言って、部屋を後にした。
残された教室で、私のドキドキは止まらなかった。
途中、先生が違う人に見えたけど、私はそんな先生が嫌ではなかった。
むしろもっと………。
自分の体のそんな変化に戸惑いを感じながら、私も音楽室を後にした。