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ご主人様=ドSせんせい
第16章 デート☆水族館
車で海沿いを走っていると、ラジオから某夏バンドの曲が流れてきた。
「このバンドのボーカルの人、すごい歌うまいよなー。俺もあんな迫力ある感じな声だったらなー。声楽科でも良かったなー。」
「先生の声は繊細な感じですもんね。夏には合わないかも。」
私が言うと
「この前の歌唱試験で、声震えてた人には、言われたくないな。」
先生が思い出し笑いをする。
「あぁー!あれは忘れてくださいっ!私、歌は苦手なんですっ…。」
すごく恥ずかしさが、込み上げてきた。
先生が一緒に歌ってくれたからいいものの、真剣に聞かれていたら、緊張なんてもんじゃなかった。
「また、学期末にあるぞ。」
「もう、恥ずかしくて嫌です。ほんとに…。」
「もっと自信持って歌えばいいのに。言う程下手じゃないし。」
「うまくもないと…。」
「それはね!」
先生が否定せずに苦笑いする。
あぁ…恥ずかしい。
また学期末が、憂鬱だぁー。