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ご主人様=ドSせんせい
第16章 デート☆水族館
水族館に入ると、先生が私の手を握ってきた。
「結構混んでるから、迷子にならないように、繋いでおけっ。」
「はい。ありがとうございます。」
学校や地元では、デートスポットに行く事も、こうして手を握って歩く事も出来ない。
わざわざ遠くに来て、こうやって普通の恋人同士がするような事をさせてくれた先生に、感謝の気持ちでいっぱいだ。
「星夜さん…。」
「ん?なんだ?」
握った手に力がこもる。
「こんな素敵な時間作ってくれて、ありがとうございました。」
「今更、何言ってんだ。しかもまだ、始まったばかりだろ。明日もあるんだし、気にしないで、楽しもう。」
「はいっ。」
先生と生徒、ご主人様とペットではなく、今は恋人同士。
それが何より嬉しかった。
人の目を気にする事なく、先生とこうして過ごせるこの空間を満喫しよう!
今日は誰が見ても、普通の恋人同士なのだから。