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第16章 ﾃﾞｰﾄ☆水族館

水族館の中は、ほどよく暗くて、幻想的で非日常的な空間が広がっている。

水槽の中を優雅に泳ぐ魚達を見ていると、心が落ち着いて行くのがわかる。

色々な色。

色々な大きさ。

色々な形。

色々な魚達が同じ水槽で泳いでいる。

大きな水槽の中は、幻想的な空間で、見る人達の目を釘付けにさせていた。

｢音楽と一緒で、水の音を聞いたり、魚が泳ぐ姿を見たりするのは、癒し効果があるなっ。｣

真横にいた先生が、ﾎﾟﾂﾘと言った。

｢ほんと、私もそう思います。｣

｢１学期は、色々あって俺も疲れてたのかな。なんだか今、すごく癒しを感じてる。｣

泳ぐ魚達をｼﾞｯと見つめる先生の表情は、確かにいつもよりもﾘﾗｯｸｽしているように見える。

魚達がゆっくり前を泳いでいく。

そんな光景を二人静かに見つめていた。

ﾏｯﾀﾘとした時間がゆっくりと過ぎていった。