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ご主人様=ドSせんせい
第20章 密告☆引き裂かれた二人
「なんだって?誰がそんな事言ったんだ?あんたには関係ないだろっ!」
突然怒鳴りだした先生。
電話の内容はわからないが、ずいぶんと腹を立てているようで、表情も険しい。
「とにかく俺には関係ないし、俺に干渉するな!と伝えておけ!俺はもうあの人の言いなりにはならない。家に帰るつもりもないと、言っておけ!」
バーッと早口で言うと先生は電話を叩きつけて切った。
………?
「星夜さん?大丈夫ですか?」
ふぅーっ。と溜め息をついて、先生が優しく私の方を振り返った。
さっきよりも少し落ち着いたようにも見えるが、まだまだどこか苛立ちを感じる。
「取り乱してしまって、すまない。心配かけたね。ごめん。」
「力になれるかわかりませんが、良かったら私にも話してくれませんか?」
「愛音に心配かけたくない。」
「話してもらえない方が、心配になります。」
「そうだな。ごめん。愛音は気にせず聞いてくれればいいから。」
先生は重い口を開いてゆっくりと話し出した。