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ご主人様=ドSせんせい
第20章 密告☆引き裂かれた二人
「さっきの電話は、俺の父親の秘書からだ。」
「お父様の秘書?何でホテルに電話を?」
「実は俺は実家を飛びだして、勝手に縁を切った状態なんだ。」
「えっ…?」
「未来との件で親父に対して、憎しみが生まれてしまって、自分だけの力で生きていきたくなってな。家出したんだ。だから、親父は俺と連絡取れない状態なんだよ。」
「何でここにいるって、わかったんですかね?」
「親父の包囲網が、ここまで回っているとは思わなかったが、親戚のホテルだし、ホテル側からの密告だな。」
「すみません。私が泊まるって言わなければ、こんなことに。」
「場所がバレたのは、別にいいんだが、その、愛音との関係を誰かが親父に密告したらしい。」
「誰が…そんなこと…。」
「思い当たる奴は、アイツしかいないけどな。」
「あっ!」
「多分なっ。未来しか思い当たらない。」
「そんな…。で、お父様は何て?」