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ご主人様=ドSせんせい
第20章 密告☆引き裂かれた二人
意思のこもった強い口調に、先生の気持ちが伝わる。
「何が合っても、離れませんから。先生が別れたいと言うまで、私は別れません。」
先生を見つめて、しっかりと私が言うと、先生が優しく微笑んだ。
「ありがとう。」
見つめ合ったまま、先生の顔がゆっくりと近付いてきたので、私は瞳を閉じると、先生の唇が私の唇に触れた。
チュッ。
触れるだけのキス。
そんな優しいキスに、気持ちが落ち着く。
「この先、何かあっても俺を信じていろ。俺も愛音を信じているから。」
「はいっ…。」
先生に抱き締められて、私は誓う。
絶対に先生を離さないと…。
せっかくの楽しい夏休みが、何だか波乱の幕開けになってしまった。
そうこの後まさに、先生と私に悲劇が起こるなんて、この時は考えもしなかったのだから…。