この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご主人様=ドSせんせい
第20章 密告☆引き裂かれた二人
それは、部屋でまったりとしていて、そろそろ出掛けようとした時に起こった。
トントントントン…。
部屋のドアが乱暴に叩かれた。
「なんだ?」
先生がドアを開けると、黒いスーツを着た体格の良い男性が数人、部屋に入ってきた。
「なんだ?お前達は?」
先生が身構えると数人がかりで、先生を捕まえる。
「星夜様、おとなしくしてください。迎えに参っただけです。」
「この手を離せ!親父の遣いか?俺は、あの家には帰らないと言ったはずだ。」
「星夜様の考え等、聞いておりません。旦那様からは、星夜様を連れて帰ってくるように!との事なので、このまま私達と帰っていただきます。」
表情を全く変えず、淡々と話す男性達が先生を囲んでいる。
「やめて!星夜さんを離して!」
咄嗟に先生の所へ駆け寄ると、男性の1人に体を捕まれた。
「いやっ!!星夜さんっ!」
「愛音!大丈夫か?おい!愛音に触るな!」
先生が大きな声をあげる。
「星夜様がおとなしくしてくだされば、こちらのお嬢様には何も致しません。星夜様がこちらの言う事を聞いてくださらないなら、少々痛い思いをしていただくかもしれませんが…。」
私を捕まえている男性が、ニヤッと笑う。