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ご主人様=ドSせんせい
第22章 接近☆柊斗と愛音
「柊斗…あのね…実は、先生がお父さんに連れ拐われちゃったの…。」
「えっ?なんでまた?」
柊斗が驚いて、体を離すと私の顔をジッと見つめる。
「先生ね、お父さんと確執があって、家を出たままだったの。私と先生の関係を誰かに密告されて、先生連れて行かれちゃった…。」
「別に別れたわけでは、ないんだろ?」
「さよならって言われた…。」
「………!!」
涙ぐむ私を柊斗がさらに見つめる。
「でもね、本心じゃないって私は思ってる。信じてても、いつ会えるかはわからないんだけど…。」
私を見つめる柊斗の瞳がゆらゆらと揺れている。
その瞳が何かを決意したように強く輝きを増したかと思うと、私の体がそのまま床に倒された。
柊斗の体の重みが、私を起き上がる事が出来ないように阻む。
なに…?
何でこんな状態になってるの…?